人間以外の存在にも作品に触れてほしい、そんな思いからこのプロジェクトは生まれた。
去年、縄文学校でニワトリの形をした素焼きの笛を作った。それを吹いてみて、ふと、思った。“風にも吹いてほしい、人の呼気だけでなく。”
きっかけはほんの些細な思いつき。それが始まりだった。
大島村で採取した粘土をこね、形を作り、大島村の廃材を使って、旧大島小のグラウンドで素焼きした。
風の心地良い日、台風の日、大島村の旧菖蒲小学校を訪れた風は私の作った笛を奏で、あるいは横目で見ながら 去っていった。
あの日の風とはもう二度と会うことはないが、出会いは常に身近にある。そう、今は私の窓辺に笛と戯れる風の演奏。 |