本山 ひろ子
Hiroko Motoyama
『パン窯制作』
新潟 仁上家
2005年夏、仁上家にパン窯を制作。レンガと耐火モルタルで組み、隙間に砂利を詰めながら、高くレンガを組んでゆく。天辺に煙突を取り付けた。煙突の先は外に出るようになっている。様子を見に来た樋口さんが、煙突にはダンパーが必要だとアドバイスをくれたがどうしようかと考えていたら「俺が作ってやるよ」と簡単に引き受けてくれた。次の月に新潟に行った時には既にダンパーが取り付けられていたが、そんなに簡単に作れるようなものではない事が一目でわかる。接合部分は溶接されていて、かなりしっかりした作りである。これのおかげで窯内部の温度が下がりにくくなった。完成したパン窯に火を入れ、何十年も寝かされていた薪はよく燃える。窯を熱しているその間に小麦粉と水を練ってパン生地を作る。発酵を終えた生地が自転車で仁上家に運ばれ、真っ赤に焼けた窯に放り込まれる。即座にパンの焦げた香りが家中に広がり、皆窯の周りに集まる。私はあんこが入っているのが好きだとか、昔パンを焼いたことがあるとか。他愛ない話をしながらパンの焼けるのを待つ。
やきたてをかまからだし、冷める間もなく、それをほおばる。もう何が入ってるのか、誰が丸めたとかそんなのはどうでもよくて、ただ、ただおいしいね、と言いながら目は次に焼けるパンを待っている。
『鳥の設置』
東京 西庵
東京谷中、西庵(長屋)ここに生活する人の協力を得て、2週間、庭に作品を設置。ここは数十年の時を経て、既に完成されている空間だと思ったので、できるだけ邪魔にならないように作品を設置した。
『饅頭ワークショップ』
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