この「線」を重視した世界では、断片的な紙や色鉛筆のドローイングを描く時の感覚が重要となる。紙の微妙な凹凸を埋める様に描いて行くのだが、細かい線を一つ一つ置いて行く際、私の身体から何かが出てくる感覚、とりわけ、胃の中のものを吐き出す感覚に陥る。これは、気持ち悪い感覚であるが、同時に、初潮の時のような新鮮な気持ちにもなるのである。私にとってはこの経験が、内部と外部の交流であり、体液や内臓を髣髴とさせる作品を作る上で無くてはならないものである。